独自ドメインをプラットフォームに向ける:DNS、浸透、SSLをわかりやすく解説
独自ドメインをプラットフォームにつなぐ作業は、技術的に聞こえるわりに 10分ほどで終わり、そのあと待たされる類いの作業です。実際に何が起きているのかを 知っておけば、待ち時間を失敗と勘違いせずに済みます。
ドメインとは何か(ひと言で)
ドメイン名はラベルです。それだけではどこも指していません。インターネットは DNSを通じてドメインを解決します。DNSは名前とサーバーを対応づける分散型の名簿です。 「ドメインを接続する」とは、レジストラでその名簿の項目を編集し、 サイトをホストするプラットフォームを指すようにすることです。
扱うことになるレコード
- Aレコード — 名前をIPアドレスに直接対応づけます。通常は
ルートドメイン(例:
example.com)に使います。 - CNAME — 名前を別の名前に対応づけます。通常は
wwwに使い、プラットフォームの移転先に自動で追従させます。 - TXT — 確認用のプレーンテキストです。プラットフォームから 指定の文字列の追加を求められます。ドメインを本当に管理していることを証明し、 他人に名乗られないようにするためです。
すぐに切り替わらない理由
DNSの応答は意図的にキャッシュされます。訪問者と名簿の間にあるすべてのリゾルバーが、 レコードのTTLで決められた期間、以前の応答を保持します。 多くは1時間、もっと長いこともあります。キャッシュが切れるまでは、新しいサイトが見える人と 古いサイトが見える人が混在します。これが浸透です。順番待ちの列ではなく、 サポートに問い合わせても早くはなりません。
実務上のポイントは2つです。
- 移行前にTTLを下げておく。できれば前日に。TTLを 300秒にすれば、丸1日の不確実さが5分に縮まります。
- 自分のブラウザで切り替えを判断しない。手元で 最もキャッシュが溜まっている端末です。モバイルデータ通信で確認するか、DNS ルックアップツールを使いましょう。
次に証明書
DNSがプラットフォームを指しても、サイトにはまだHTTPSが必要です。今は証明書が 自動で発行されますが、発行機関はドメインが正しい場所に 解決されることを確認してから署名します。したがって順番は常に、 DNSが先、証明書が次、鍵マークが最後です。鍵マークが 表示されない場合、たいていの原因はDNSの変更が完了していないことで、 証明書の失敗ではありません。
確実な手順
- 前日に、既存レコードのTTLを下げる。
- 確認用のTXTレコードを追加し、プラットフォーム側で認識されたことを確かめる。
- 切り替え前に、プラットフォームのアドレスで新しいサイトを作成・プレビューする。
- AレコードとCNAMEをプラットフォームに向ける。
- 待つ。旧サイトに一度もアクセスしたことのない端末で確認する。
- 証明書を確認し、リダイレクトを設定してルートドメインと
wwwの両方が同じ場所に着くようにする。
レジストラのアカウント情報は、見つけられる場所に保管しておきましょう。ドメイン移行が 止まる最も多い理由は、誰が登録したのか誰も覚えていないことです。